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2020.11.15

最終日:香妻陣一朗が18番のイーグルで逆転!涙の初優勝を飾る!!

香妻陣一朗

優勝した香妻陣一朗

1メートル少しのショートパットをカップに蹴られ、首をかしげる選手が目立った最終日。今年のグリーンは特に速いと多くの選手が口を揃えた。最終組がバックナインに入ると、風が強くなるだけでなく気温もグッと低下。コンディションはさらに難しくなった。

近年稀に見る複数の選手の接戦となった今年の優勝争いは、我慢比べの展開になった。厳しいコンディションの中、優勝争いに絡んでいる選手は3つ以上のボギーを叩いていた。最終的には数々のドラマを生んだ18番ホールが勝敗の明暗を分けた。

1番、3番、4番とバーディを奪い単独トップに立った香妻陣一朗は、「バーディがくるのが早すぎて逆にしびれた」と6番で池に入れてダブルボギーをたたき、続く7番もボギー。しかし8番で約10メートルのロングパットを沈めるとそれからは我慢のゴルフでパーを積み重ねた。15番をボギーとしたが、「上手くセーブできた」と16番、17番がナイスパー。そして18番、ティーショットを3Wでしっかりとフェアウェイに運ぶと、ピンまで約230ヤードを5番アイアンで見事2オン。「寄ってますよ」というキャディに「嘘でしょ」と言い返したというが、グリーンに近づいていったら「本当に寄っていた」と香妻。「緊張しないくらいの距離だった」とほぼタップインの距離を沈めイーグル。この時点で単独首位に立った。1打差で追う形になった1組後の木下稜介は18番でバーディを奪うことができず、香妻陣一朗がツアー初勝利を決めた。

香妻陣一朗

18番でイーグルパットを決めた直後の香妻陣一朗

アテストを終えるとプロ仲間がウォーターシャワー。「みんなの顔を見て泣いてしまった」と、涙の優勝となった。「最近は優勝ができないんではないかとも考えていた」とプロ8シーズン目の嬉しいツアー初勝利。優勝会見では「初優勝したばかりだがすぐにツアー2勝目、3勝目ができるように準備したい」と、早くも次戦に向けて力強く話した。

香妻陣一朗

プロ仲間に祝福される香妻陣一朗

2020.11.14

3日目:木下稜介とチャン・キムが18番ホールでともにイーグル奪取、首位に並ぶ!

2日目に続き気温が上がり、風もあまりふかないポカポカ陽気となった3日目、好コンディションにもかかわらず難しいピンの位置に選手は苦戦しスコアは伸び悩んだ。「最後にやっと入った」とホールアウト後に口元を緩めたのは7アンダーで首位に並んだ木下稜介。18番ホールのイーグルで首位に立った。明日は「優勝は意識せず、バック9で自分のプレーに徹したい」とツアー初優勝を狙う。

木下稜介

7アンダーで首位に並んだ木下稜介

木下と同じく最終18番ホールでイーグルを奪取し、7アンダーで首位に並んだチャン・キムも、「今日は苦しんだ」とホールアウト後は苦笑い。明日は「乱れたドライバーを修正して、パットが入ればチャンスがあるかも」と昨年の日本オープン以来となるツアー5勝目を狙う。

チャン・キム

7アンダーで首位に並んだチャン・キム

18番ホールで池に入れながらも、ウォーターショットから見事にパーをセーブした香妻陣一朗はトップと1打差の6アンダー・3位タイにつけた。「セカンドがあまり寄らず、スコアをつくるのが大変だった」と3日目を振り返った香妻。「明日は平常心でラウンドするのは難しいと思うが、そんな中でも自分のゴルフをしたい」と念願のツアー初優勝を狙う。

香妻陣一朗

6アンダー・3位タイにつけた香妻陣一朗

この日のベストスコア「64」でトップと1打差の6アンダー・3位タイまで順位を上げたのは、アマチュアの中島啓太だ。10番ホールまでで8バーディ、1ボギーと7つスコアを伸ばし一時は単独トップに。その後スコアを落としたものの、トップと1打差の好位置につけた。「優勝を意識しないのは無理だと思うが、どんな状況になってもあきらめず最後まで頑張りたい」と、昨年の金谷拓実に続くアマチュア優勝という快挙を狙う。

中島啓太

6アンダー・3位タイにつけたアマチュアの中島啓太

5アンダーの5位には2008年と2015年の覇者である片山晋呉、4アンダーの6位にはディフェンディングチャンピオンの金谷拓実がつけている。

2020.11.13

2日目:木下稜介、チャン・キム、小斉平優和が5アンダーで首位に並ぶ!

北北東の風が吹いた昨日と真逆の南南西の穏やかな風が吹き、気温も7度上がってポカポカ陽気となった2日目、好スコアが続出するかと思われたが上位陣のスコアは伸び悩んだ。

初日の36位タイから一気に首位タイに並んだのは木下稜介だ。1イーグル、5バーディ、ノーボギーと「全体的にすごく良かった」と本人も納得のプレーを展開。「学生の頃はこの大会に出るのが夢だった」と目標にしていた大会での優勝争いだが、「明日は優勝を意識せず楽しんでやりたい」と気負わずに挑んでいく。

木下稜介

5アンダー・首位タイの木下稜介

5バーディ、ノーボギーと5つスコアを伸ばしたチャン・キムも、5アンダーで首位に並んだ。「今日はパットがもっと入っていれば、あと4つは伸ばせた」と余力がある模様。2日目は好調だったチャン・キムだが、「ゴルフの結果は毎日変わる。この大会に出場させていただいていることを明日も楽しみたい」と、マイペースで決勝ラウンドに進む。

チャン・キム

5アンダー・首位タイのチャン・キム

本日の最終組でラウンドした太平洋クラブ所属の小斉平優和も、5バーディ、1 ボギーと4つスコアを伸ばし、通算5アンダーで首位に並んだ。最終18番ホール(Par5)では2打目を「シャンクしました」と、木に当てた後にテレビ塔に乗かってしまうというトラブル。「テレビ塔がなかったら池に入っていたのでラッキーでした」と3オン、2パットのパーでまとめた。「今までやってきたコースマネジメントを変わらずにやり続ければ、いいところに行けると思う」と、慣れ親しんだコースで優勝争いに臨む。

小斉平優和

5アンダーで首位に並んだ小斉平優和

4アンダーの4位タイには香妻陣一朗と大槻智春、3アンダーの6位には阿久津未来也がつけている。また、昨年の覇者である金谷拓実は1アンダーの10位タイと好位置につけている。

2020.11.12

初日:大槻智春が4アンダーで単独トップ!金谷拓実は1アンダーの8位タイ

北北東の風が吹きスコアは伸び悩んだ。スコアの浮き沈みが激しい展開となった初日、4アンダーで単独トップに立ったのは、ツアー1勝の大槻智春だった。「グリーンが綺麗で本当に速かったので、タッチを合わせていたら入った」と、3番ホール(Parr5)では約15メートルのパットを沈めてイーグルを奪うなど、スコアを伸ばしていった。「(本大会の優勝者が出場権を得られる)米国ツアーのソニーオープンには出たいけど、まずは予選通過を目指す」と謙虚に話した。

大槻智春

4アンダーで単独トップに立った大槻智春

1打差の3アンダーの2位にはツアー1勝の木下裕太がつけ、2アンダーの3位タイには御殿場観光親善大使を務める宮本勝昌など5人の選手が並び上位陣は混戦模様だ。

宮本勝昌

2アンダーの3位タイにつけた宮本勝昌

ディフェンデングチャンピオンの金谷拓実は、トップと3打差の1アンダー・8位タイと初日を好位置につけた。「鬼門の初日をアンダーで回れて良かった」とラウンド後はホッとした表情。米国で開催されたZOZOチャンピオンシップから帰国後2週間自主隔離し、隔離期間が明けた昨日の早朝に仙台を出発し会場入り。18ホールの練習ラウンドをこなした後、「昨日は昨年の優勝をした日の前日に食べたハンバーグを食べた」というエピソードも披露してくれた。「いつもと変わらず1打1打を丁寧にやるだけ」と普段通りの先に連覇を見据える。

金谷拓実

1アンダーの8位タイにつけた金谷拓実

本大会の2勝の石川遼の初日には苦戦。2バーディ、3ボギー、3ダブルボギーと大きくスコアを崩した。「ちょっとした歯車の掛け違い。明日からは気持ちを切り替えてやるだけ」と前を向いた。