コラムcolumn

2021.11.14

最終日:腰の違和感を乗り越え、谷原秀人が大会2勝目

谷原秀人

6アンダーの単独トップからスタートした谷原秀人1打差で逃げ切り優勝を飾った。

前半は順調にスコアを伸ばし2位との差を広げていた谷原だったが、6番で最初のボギーをたたくと、11番、13番もボギー。続く14番では2打目を池に入れてしまったが、ここではなんとかボギーでしのいだ。この時点で2位につけていた金谷拓実と4アンダーで並んだ。「久しぶりにしびれた」という谷原だったが、追いつかれた直後の15番ホールですぐにバーディ。また1歩リードした。

1打差のまま勝負は最終の18番ホールに突入。谷原も金谷もバーディチャンスにつけた。「外したらプレーオフになると分かっていたので、絶対入れてやろうと思っていた」と、谷原が先にバーディパットを沈めて優勝が決まった。

「(優勝争いで)久しぶりにしびれたが、しびれる感覚を味わいたくてやっている。しびれさせてくれるのはギャラリーの皆さんのおかげ」と優勝インタビューでは表彰式まで残ったギャラリーに感謝した。

「今日、プレーができるか分からなかった」。優勝会見では谷原から衝撃の告白があった。朝、ホテルで荷物をまとめていた時、腰に衝撃が走った。ぎっくり腰のような症状に、痛み止めを飲んで対応。「18ホールプレーできて良かった」と振り返った。

会見では10歳の息子さんの話も出た。「帰ってからいつも順位を聞かれて答えると、“ハァー?”という反応なんですけど、今日は喜んでくれると思う」と笑みを浮かべた。

今回の優勝で本大会2勝目、ツアー15勝目となった。42歳のベテランは「コロナ禍が落ち着いたら海外にまた行きたい」と話す。常に挑戦する気持ちを忘れない姿勢が、2020-2021年シーズンで最年長となるツアー優勝をもたらした。

2021.11.13

3日目:谷原秀人が6アンダーで単独トップ!金谷拓実と、幡地隆寛が2打差につける

この日もボギーやダブルボギーが続出した。そんな難しい状況の中、4バーディ、1ボギーと3つスコアを伸ばした谷原秀人が6アンダーで単独トップに立った。2013年大会の覇者である谷原は、「ショットの感触は良い。パッティングも安定している」と今週は手応えをつかんでいる。大会2勝目に向けて、「強敵が多いけど、おじさん、頑張ります」とベテランらしくおどけてみせた。

谷原秀人

谷原秀人

トップと2打差の4アンダー・2位タイにつけたのが金谷拓実だ。前半の9ホールで4つバーディを奪い一時は8アンダーまでスコアを伸ばしたが、後半にスコアを落とした。「前半は良いプレーができたが、後半は悪かった。明日は自分のベストをつくして、ともかく優勝したい」と明日は巻き返しをはかる。

金谷拓実

金谷拓実

幡地隆寛も後半にスコアを落とした。途中6アンダーまでスコアを伸ばしたが、15番、17番でボギー。4アンダーで金谷とともに2位につけた。「飛んでしまう分、少しのミスが許されないと感じた」と飛ばし屋ならではの難しさを吐露。ツアー初優勝に向けて「自分のやるべきことを、1つずつやっていきたい」と話した。

幡地隆寛

幡地隆寛

2011年の松山英樹、2019年の金谷拓実に続くアマチュア優勝の可能性が出ていきた。松山、金谷の出身大学でもある東北福祉大学の杉原大河が、トップと3打差の3アンダー・4位タイにつけた。「ここまできたら優勝を狙って突っ走って頑張っていきたい」と明日は2人の大先輩が成し遂げた偉業に挑む。

杉原大河

アマチュアの杉原大河

2021.11.12

2日目:金谷拓実と、幡地隆寛が4アンダーでトップに並ぶ

初日に続き2日目もよみづらい強風が選手たちを苦しめた。ボギーはもちろんダブルボギーをたたいてしまう選手が続出する中、2日間でボギーを1つ、ダブルボギーを1つでしのいでいる金谷拓実が4アンダーで首位に並んだ。優勝経験もあり「御殿場に来ると楽しい気分になる」という金谷は、「難しい中で、スコアを落とすホールが少ないのは良いこと」と2日間を振り返った。残り2日間に関しては、「やることは(初日、2日目と)変わらないと思う。自分のベストを尽くして優勝したい」と話した。

金谷拓実

金谷拓実

4アンダーまでスコアを伸ばし、昨日に続いて首位をキープしたのは幡地隆寛だ。「(前半に)1〜1.5メートルの微妙なパットを1度もはずさなかったのが、後半の良いスコアにつながった」と2日目は3バーディ、2ボギー。「しのいでつかんだ2日間の上位。今回は自分のショットの状態も把握できていて、その中で上位に絡んできたというのが今まであまりない。意外と優勝は意識していない」と話した。11月1日に結婚したばかりだという幡地。ツアー初優勝を達成すれば、奥様への最高のプレゼントになる。

幡地隆寛

幡地隆寛

トップと1打差の3アンダーには比嘉一貴と谷原秀人、2アンダーには時松隆光など4人の選手がつけており上位陣は混戦模様。また、アマチュアが今年も善戦。杉原大河が2アンダーの5位タイ、米澤蓮が1アンダーの9位タイにつけている。

2021.11.11

初日:上位は混戦!一昨年の覇者・金谷拓実がトップと1打差の4位タイ

快晴となった初日、朝は風も穏やかで上位はスコアを順調に伸ばしていった。ところが午後になって風が強まり、スコアを落とす選手が続出した。

難しいコンディションの中、3アンダーの首位タイでホールアウトしたのは高山忠洋。「風が読みにくく、今日5つバーディをとれたのは本当に良かった」と初日を振り返った。同じく3アンダーには、幡地隆寛、D・ペリーが並んだ。

トップと1打差の4位タイにつけたのは金谷拓実だ。強い風については「今年は4回目なのでこういうコースだと分かっている。上手く対処できたと思う」と歴代チャンピオンらしい回答。「しっかり粘り強くプレーして、パー5で伸ばしていきたい」と明日以降について話した。

金谷拓実

トップと1打差の4位タイにつけたのは金谷拓実

2008年と2015年の覇者である片山晋呉も粘り強いプレーで1打差の4位タイにつけた。「風が難しい中、僕の中では最高だった。難しいコンディションだと僕は有利かなと思っていてその通りにできた」と振り返った片山。2日目以降については「できないことを最近はやらなくしたので、僕らしくできることをしっかりやりたい」とベテランらしいコメントを残した。

片岡尚之、比嘉一貴、稲森佑貴、木下裕太の4人も2アンダー・4位タイにつけた。また、トップと3打差以内となるイーブンパー以上に24人の選手が並ぶ混戦模様だ。

2021.11.10

大会の見どころ:混戦の賞金王争いに注目が集まる!

コロナ過の影響で2020年と2021年の統合シーズンとなったジャパンゴルフツアー。多くの試合が中止になった2020年も、歴史と伝統を誇る三井住友VISA太平洋マスターズは開催。そのため今年の大会は今シーズン2度目の開催となる。

昨年18番ホールで逆転され優勝を逃した木下稜介が、賞金ランキングトップで御殿場に戻ってきた。「昨年は手探りの部分もあったが、今年は思い通りの球が打てるようになっていて自信もある。優勝争いをしている大会でイメージも良い」とたくましくなっていた。「賞金王を取りたい」と以前からはっきりと宣言している木下。優勝を果たして昨年のリベンジを果たすとともに、賞金王レースでも一歩先に進みたいところだ。

木下稜介

木下稜介

「賞金王も狙っている」と話したのは昨年ツアー初優勝を果たした香妻陣一朗だ。賞金ランキングは現在9位ながら、トップの木下との差は約2,800万円。残り4試合は高額賞金の試合が続くため十分にチャンスはある。「今週に入って良い調子が戻ってきている。初優勝を果たした大会なので、ほかの試合よりも思い入れがある」と調子も気合も充分な状況で明日の開幕を迎える。

香妻陣一朗

香妻陣一朗

今年のオリンピック日本代表になり、全米プロ、全米オープン、全英オープンにも出場した星野も賞金王を狙っており、「難しいけど好きなコース。勝ちたい」と意気込む。さらにアマチュア時代の一昨年に本大会で優勝を果たした金谷拓実も優勝候補の一人だ。

星野陸也

星野陸也

金谷拓実

金谷拓実

長かったシーズンの終盤戦に、日本ツアーを代表する選手たちが御殿場に集結。
11月11日から14日まで、熱戦を繰り広げる。